この銀河団は非常に遠くはなれており、この写真を得るために地上のVLTと、宇宙にあって、地球のまわりを回っているチャンドラX線望遠鏡の2台の望遠鏡で、約4億8千万光年先にあるこの遠方銀河団の写真を撮影したのでした。
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コップの中をダブダブ動き回る炭酸ソーダ水のように、この新しい写真では、熱いガスの巨大な雲が前後にダブダブ動き回っています
この写真は、銀河団という銀河の集まりです。金色に見えるところひとつひとつが銀河ですが、青い部分は約3千万度の高温のガスの集まりです。
熱いガスの大きなうずまきの腕(うで)は、写真の中心に見える、より大きな銀河団に、小さな銀河団がぶつかったときに作られました。宇宙でこのような衝突(しょうとつ)は、1回だけというわけにはいきません。かわりに、より小さい銀河団は前後に動き回り、大きな銀河団に近づき、行き過ぎてからまたもどってきました。これは、最終的に大きな銀河団とひとつになるまで、これを数回くりかえし、少しずつ近くに寄っていきました。
その間、小さい銀河団のダンスのような動きは、銀河中心部の熱いガスをグシャグシャにしました。より小さな銀河団が近づくにつれて、中心の銀河団の高温ガスは、その小さな銀河団の重力によって引っぱられました。そして、より小さな銀河団が中央の銀河団を通りすぎた後、ガスの引き寄せられた方向が逆転し、中心に向かってもどりました。実際、ガスは前後に動いていました。コップの中をダブダブ動き回る炭酸ソーダのようなものです。
この銀河団は非常に遠くはなれており、この写真を得るために地上のVLTと、宇宙にあって、地球のまわりを回っているチャンドラX線望遠鏡の2台の望遠鏡で、約4億8千万光年先にあるこの遠方銀河団の写真を撮影したのでした。