星をけるもの
2012年2月1日

  私たちの銀河では、およそ約50年に1回、重い星が爆発します。これは超新星と呼ばれている爆発です。この爆発でその星の外側部分のガスが宇宙にふきとばされます。このときの熱いガスからはX線が出ます。それを天文学者は、人工衛星にのせた特別な望遠鏡を使って写真にとることができるのです。

  この爆発の後に残ったものは、つぶれて、とっても小さなボールのようなものです。この小さなボールは中性子星とよばれています。中性子星は私たちの太陽のおよそ2倍の質量を持っていますが、丸く押しつぶされていて、そのはばは、たったの24kmしかありません。このはばは、およそ太陽の6万分の1です。

  ここにしめされた宇宙の新しい写真は、そのような超新星が爆発したあとに残ったガスをとらえたものです。不思議なことに、爆発でできた中性子星(写真の右手に見える小さなオレンジ色の点)のある場所は、天文学者が考えた爆発のおきた場所(写真の中央)からはずいぶんと遠くにはなれています。

  もしも天文学者が考えた爆発の場所が正しければ、この写真は、超新星爆発により中性子星がとっても強い力でキックされたという、新たな証拠(しょうこ)の1つになると言えます。

知っ得ダネ

  この中性子星は天文学者の計算によると、超新星爆発の後、少なくとも時速480万kmで動いてきていることになります!

This Space Scoop is based on a Press Release from Chandra X-ray Observatory .
Chandra X-ray Observatory
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