暗い銀河からの光をしっかり集めるために、この写真撮影(さつえい)には50時間もかかりました。「はい、チーズ」といってシャッターを押してからずいぶん長い時間ですよね。
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銀河の数千億個の星々からの光が集まって、この新しい宇宙の写真はやわらかな光にあふれています。この銀河の形を見るのはむずかしいです。中心からはなれていくにつれて光がゆるやかに消えていくので、はしっこはここだというはっきりとした境界がありません。
この銀河の形を見るには、まず最初に写真をクリックしてください。すると大きくなります。さて、黒色のペンで光のかがやいている部分のアウトラインをえがくことを想像してみてください。ラグビーボールのような楕円(だえん)形をしていることがわかります。天文学者はこの形から楕円銀河と名づけました。ほかには、渦巻(うずまき)銀河という渦巻きのように見える銀河や、さまざまな不規則な銀河もあります。私たちの銀河である天の川銀河は渦巻銀河です。
楕円銀河は、宇宙の中では最も大きな銀河であり、そこにある恒星は中心まわりに、いろいろな向きや角度で回っています。これは渦巻銀河とはずいぶんちがっています。恒星はすべて、目に見えない同じ平面上しか移動できないかのように、すべての恒星が中心の周りをまわっています。基本的に、楕円銀河がラグビーボールのようなものなら、渦巻銀河は大皿のように平らでうすっぺらいです。
そして、渦巻銀河とは異なり、楕円銀河はふつう、チリのない状態です。しかし、この楕円銀河にはチリがふくまれており、その中心には波打つ帯が見えます。天文学者たちは、これがおそらく、楕円銀河の強い重力によって引きさかれた渦巻銀河の生き残りだと思っています。
暗い銀河からの光をしっかり集めるために、この写真撮影(さつえい)には50時間もかかりました。「はい、チーズ」といってシャッターを押してからずいぶん長い時間ですよね。