天文学者は、LOFARが最終的に、宇宙のかなたにある1億(おく)個以上の天体を発見するだろうと考えています。
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世界中のあらゆるところで天文学者たちが働いています。天文台で働いている人たちもいれば、大学や研究機関で働いている人たちもいます。
この写真は、LOFAR(Low Frequency Arrayの略)電波望遠鏡というオランダの新しい電波天文台です。ここは、宇宙の未知の天体を、電波を使って探すために使われます。世界中の何百人もの天文学者がLOFARを使って仕事をしています。
天文学者たちが遠くはなれていっしょに仕事をする場合、電子メールやビデオ通話などのオンラインツールを使用します。かれらはまた、おたがいのオフィスへ訪問する計画をしたり、国際天文学会で会ったりします。そして、かれらが何かを発見すると、チーム全体の努力の結果として、「チームの発見です」なんて発表します。
例えば、LOFARが発表した最新の研究には、9カ国の26のことなる大学や研究機関からやってきた84人の天文学者の巨大なチームが参加しました。かれらはLOFARを使って、銀河団と呼ばれる一連の銀河を研究しました。チームは、銀河団からやってくる電波が予想以上に強いことを発見しました。原因はより小さな銀河団と衝突(しょうとつ)しているからだと考えています。
さて、このチームは世界中のほかの天文学者とこの発見を共有しました。その理由は、天文学者たちが「天文学のコミュニティ」についてしょっちゅう話しあう国際会議で、協力してアイデアを共有したからです。でもそんなふうにいうと、世界中の天文学者たちがいっしょに住んでいるどこかの村か何かのようでもありますね。
天文学者は、LOFARが最終的に、宇宙のかなたにある1億(おく)個以上の天体を発見するだろうと考えています。