宇宙は古くて、およそ138億歳なんです。私たちの天の川銀河もまた古いのです。いくつかの恒星は130億歳以上です。しかし新しく生まれている天体もあれば、死んでいく天体もあります。この写真には、私たちの住む太陽系のおとなりに生まれた若いひとかたまりの新しい星たちが写っています。
でも実際、これらの星の子どもたちはどれくらい若いのでしょうか? 彼らの正確な年齢はわかりませんが、天文学者はおよそ2,000~3,500万歳だろうと考えています。これって、ぜんぜん若くないですよね。一方で私たちの太陽は46億歳で、まだ中年にさえ達していません。このことは、もし太陽が40歳の人だと考えると、写真の中の明るい星たちは生後三ヶ月の赤ちゃん!です。
ほとんどの恒星はひとつでは生まれません。星たちは「星団(せいだん)」として数十から数千個のほかのなかまとともに生まれます。星団の中の恒星は、同じ材料から、ほとんど同じ時期に生まれます。この写真は、ある「散開(さんかい)星団」を示しています。恒星が永遠にひろがりはじめる前に、ちょっとだけこんな姿を見せます。でも、少し変わったものがこの星団の中にあります。たいへん年老いた黄色や赤色の星が少しあります。見つけることができますか?
知っ得ダネ
現在わかっている最も古い散開星団のひとつがM67です。これはとんでもない年齢で、37億歳です。散開星団M67がとても長生きした理由は、天の川銀河の中でも星がまばらな所にあって、星を離ればなれにするための重たい天体が周囲にほとんどないからだ、と天文学者は考えています。
This Space Scoop is based on a Press Release from
ESO
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