知っ得ダネ!
大気と宇宙空間の境目は、はっきりしていません。大気は地上から離れるにつれ、だんだん薄くなっていくためです。それでも私たちは、だいたい上空100キロメートルを大気と宇宙空間の境目と決めています。この境目のことを「カーマン・ライン」と呼んでいます。とはいえ、人間が息をできるのは、上空8kmまで、ですけれども・・・
生きていくために、何か都合がよいことがあったとしても、みなさんはそれが当たり前のことと思うかもしれません。とくに、その「何か」が見えないときには、気にもとめないかも。。。でも、今回は、地球に大気があることがどれだけすばらしいことか、考えるきっかけになればよいというお話をしたいと思います。
地球の大気はガスで出来ていて、まるで毛布のように地球をくるんでいます。そして地球の重力にひっぱられて、私たちの上にとどまっています。大気のおかげで地上の温度は快適に保たれています。大気がなければ、夜は氷るほどに寒いでしょうし、昼間は太陽からの熱で焼けてしまいそうになるでしょう。しかも、大気はバリヤーの役目も果たしてくれています。太陽や宇宙空間から降り注ぐ、わたしたちにとって危険な「宇宙線」を吸収してくれているのです。
最近の研究から、太陽系外にある惑星の中には大気をもつものがあることがわかってきました。日本の天文学者は、太陽系から遠くにある惑星に大気があることを調べ上げました。その惑星は地球の約四倍の重さを持っています。そのような惑星のことを「スーパーアース」と呼びます。「アース」とは「地球」のことです。観測結果から、その惑星は、分厚い大気をもっている可能性が高いことがわかりました。どのくらい分厚いかというと、地球の大気よりも20万倍も密度が高いと見積もられています。そして、その惑星の大気には、ほとんど雲はなさそうです。もしあなたが、曇りがちの地域に住んでいるなら、とってもうらやましいかもしれませんね。
知っ得ダネ!
大気と宇宙空間の境目は、はっきりしていません。大気は地上から離れるにつれ、だんだん薄くなっていくためです。それでも私たちは、だいたい上空100キロメートルを大気と宇宙空間の境目と決めています。この境目のことを「カーマン・ライン」と呼んでいます。とはいえ、人間が息をできるのは、上空8kmまで、ですけれども・・・
Chisato Ikuta / NAOJ