銀河天気予報をお送りします
2014年1月29日

「皆さんこんにちは、こちらは『銀河系お天気局』です。(架空の)惑星ゾルテックではこれ以上良いお天気はないでしょう。只今の気温は50度で、快晴です。夜の間にメタンの雨が少し降るかも知れませんが、今日いっぱいオレンジ色の空が期待できます。でもこの好天は、あまり長持ちしません。」

遠い未来にはこんな天気予報が流れるのでしょうか? あなたは、テレビまたはラジオで天気予報を聞いたかもしれません。これらのお役立ち情報は、わたしたちの天気をモニターするために地球のまわりを回っている衛星によって集められました。

人類はこれまでに、火星を周回しているマーズ・エクスプレスのような探査機を地球以外の惑星や衛星に向けて飛ばしています。これらの探査機は、惑星や衛星の表面の様子を調べてくれています。現在、天文学者らは太陽系のはるか外にある惑星などの天気を調べようとしています。

たいへん強力な望遠鏡を使って、科学者はちょうど今、褐色矮星(かっしょくわいせい:暗い小さな星)の上の最初の天気図をつくりました!すばらしい技術を使って、天文学者は星の表面が暗かったり明るかったりしているつぎはぎの地図をつくることができました。将来は、地球とおなじように雲ができては消えていくようすを見ることができるでしょうね。

褐色矮星(かっしょくわいせい)は、天文学者の一部には「できそこないの星」とも呼ばれています。わたしたちの太陽のような星とはちがって、決してこれらの星の中心で火がつくほどに、十分に熱くなれません。

この褐色矮星は、2013年に発見されたばかりです。それは、ケンタウルス座アルファ星とバーナード星につぐ、地球に3番目に近い星系の一部です。褐色矮星は、巨大惑星に比べるとかなり大きいものの、星としては巨大惑星に似ているので、若い巨大惑星の大気の研究にとても役立ちます。

知っ得ダネ

木星の『大赤班』は実は、少なくとも1831年からずっと木星上を暴れ回っている巨大な台風で、まだまだこれからも続くかもしれません!

この記事は、ESOのプレス・リリースに基づきます。

This Space Scoop is based on a Press Release from ESO .
ESO

Takashiba Kenichiro / Friend of Nishi-Harima Astronomical Observatory

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