チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の写真を見てください。これを見てなんだと思いますか?たいていの人は、まるでおふろに浮かべるゴム製のアヒルのようだと思いませんか。実際のところ、「ラバー・ダック(ゴムのアヒル)」が現在、公式なニックネームになっています。
この宇宙特ダネ記事は、ESAからのプレス・リリースに基づきます。
[ 探査機ロゼッタはエジプトのロゼッタ・ストーンにちなみ、フィラエはナイル川の中州にちなんで名付けられました。そして、フィラエの着陸候補地はAからJの10地点が候補になりました。]
宇宙は暗くてさびしい所かもしれないので、探査機ロゼッタには一緒に旅をするお友だちが必要ですね。そこで、10年前に探査機が地球を離れたとき、フィラエという小さな着陸機を積んでいたのです。
10年前の打ち上げ以来、ロゼッタはおもしろいことの連続でした。探査機は、スイング・バイによって地球を何度もまわり火星の横を通り、いくつかの小惑星をかすめ、太陽系をまっしぐらに通過しながら、先月最後の目的地チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)に到着するのに10年かかりました。
この6週間、探査機ロゼッタはこの彗星のそばを周回し、完ぺきな着陸地点を求めてその表面を調べました。8月末までには、科学者は5つの候補地に候補を絞りました。そして、今週ついに、フィラエの着陸地は地点Jと名前がついていた地域という発表がされました。
8月6日に、ロゼッタはこの彗星の最初の拡大写真を送ってきて、それには誰もが驚かされました。彗星は、これまでのいずれとも違っているように見えます。彗星は、「頭」と「胴体」の2つの別々の部分でつくられています。彗星のはこの「頭」の部分にあります。
彗星の変わった形は、それを調査するのに魅力的な天体ですが、ことのほか着陸がむつかしい場所といえます。地点Jは、ゆるやかな斜面でほとんど大きな岩がなく、太陽光発電によって調査を続けるのに十分な日光があり、最も安全な場所だと判断されました。
しかもその場所は、いくつかの刺激的な科学実験もできます。フィラエは彗星のサンプルを集めて、初めて彗星の成分(組成)をその場で分析します。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の写真を見てください。これを見てなんだと思いますか?たいていの人は、まるでおふろに浮かべるゴム製のアヒルのようだと思いませんか。実際のところ、「ラバー・ダック(ゴムのアヒル)」が現在、公式なニックネームになっています。
この宇宙特ダネ記事は、ESAからのプレス・リリースに基づきます。
Kenichiro Takashiba / Friend of Nishi-Harima Astronomical Observatory