天の川銀河のまんなかで光をはなつ巨大フレア
2015年1月21日

  私たちの銀河はうずまきのような形をしていて、宇宙のチリとガスでできた長いうでが中心からのびています。そして本当のうずまきと同じで、中心に近づきすぎる天体は、まんなかに引っぱられていき、やがて二度と見ることができなくなります。

   なぜそんなことが起きるかということは、わかっています。銀河の中心に、巨大(きょだい)で何でも飲みこむばけもの、超大質量ブラックホールがかくれているからです。

   ブラックホールは、どんなものでも飲みこむことで有名ですね。なんと、光でさえも飲みこんでしまいます!  でもブラックホールは単に飲みこむだけではありません。ときには、はき出すこともあるのです!

   2013年の終わりごろ、天文学者たちが“フレア”とよんでいる爆発(ばくはつ)的な光が私たちの銀河系の中心に見つかりました。ほかの多くのフレアと同じく、このフレアも高エネルギーのX線でした。しかしこのときの爆発は、ふだん観測されるX線とくらべると400倍も強いものが中心のブラックホールから出ているのでした。

   それから1年すこし後、今度はふだんより200倍も明るいフレアが起こりました。天文学者たちは、このような、いわゆる“メガフレア”(巨大フレア)が起こる原因について、理論を2つもっています。その1つは、ブラックホールに近づきすぎた小惑星が、強い重力によってバラバラに引きさかれるというものです。粉々になったその破片は、ブラックホールに飲みこまれる前に何百万度にもなるというのです。

   もう1つ考えられる説明は、ブラックホールのまわりの強力な磁場の影響(えいきょう)です。もしもこの強力な磁場が何かの原因で変化すると、非常に大きなX線爆発をひきおこします。実際、そのような現象は日常的に私たちの太陽で見られます。私たちはその現象を太陽フレアとよんでいます。

   この写真は、私たちの銀河の中心にある超大質量ブラックホール、いて座A* (「いてざエー・スター」と読む)という天体のあたりを、2013年からの巨大フレアがみえる時期に写したものです。

知っ得ダネ

  いて座A *は、私たちの太陽よりもおよそ450万倍も重い天体です!

This Space Scoop is based on a Press Release from Chandra X-ray Observatory .
Chandra X-ray Observatory
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