実らない運命だった星のロマンス
2015年2月13日

2月14日のバレンタインデーには、星の世界でもあるできごとが起きていました。

2月14日はバレンタインデーでしたね。世界中のカップルが、幸せにつつまれていましたね。そして、この写真の宇宙のカップルも、くる日もくる日も、おたがいのまわりを踊ることに熱心です。そして、ふたつの星はだんだん近づいています。そしてついにはひとつの星になります。

でも、この写真の星たちの場合は、私たちが思っているほどロマンチックではありません。今からおよそ7億年後、星はぴったりとひとつになります。そして、たいへんはげしいできごとなので、超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)に火がつきます。超新星爆発はとっても重い星が、はげしく急げきな死をむかえたできごとです。ときには、この写真のようなふたつの星でも超新星爆発がおきます。

この写真の、くっついている星ぼしは、どちらも白色矮星(はくしょくわいせい)という星で、太陽のような星がその一生を終えるときにできる、小さいけれどもとっても重い星です。このとき、周りには、惑星状星雲といわれる、ガスの輪っかもできます。

くっついた星ぼしは、太陽のほぼ2倍のガスを含んでいるはずなので、今までに発見された中で、最も大きな白色矮星のペアーになります。

実際に、この巨大な一組を見つけた科学者のチームは、別の問題を解決しようとしました。これらの星の残り物がなぜときどき輪っかでなく、変な形になったか知りたかったのです。彼らが研究した天体のうちのひとつは、この写真の星雲でした。天文学者は、星雲の中心にかくれた悲しい死をむかえる運命のひと組の星を見つけたのです。

でも、このひと組の星たちは、変わった形の星雲が連星がつくりだしたのではないかという考え方を、科学的にうらづける研究に役立ったのです。

知っ得ダネ

白色矮星は、宇宙で最も古い天体のなかまです。というのも、ほとんどの星の一生の最後の姿だからです。(もちろん、太陽もふくまれていますよ!)

この記事は、ESOからの報道発表によります。

This Space Scoop is based on a Press Release from ESO .
ESO

Kenichiro Takashiba / Friend of Nishi-Harima Astronomical Observatory

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