アンドロメダ銀河は、約3億年間もの長い間、ず~っと衝突(しょうとつ)しているのです!
球状星団って、宇宙にいる恐竜みたいなものです。みんなとても大きくて、とってもたくさんの星が集まったボールの形をしています。ちょうどおどりの会場につるす、たくさんの鏡でできた光るボールみたいなものです。しかも本当の恐竜のように、とっても大きくて、とっても昔に生まれたものなんです。中にはこの宇宙ができた時と同じくらいに古いものもあるくらいです。
おどろいたことに、天文学者は、2つの銀河がぶつかっているところに、球状星団が今できているのを最近みつけました。これはちょうど自分の家のうら庭で、たった今、恐竜がたまごから出てくるのを発見したようなものです。
球状星団は、宇宙にあるガスが非常に大きくて、非常に濃い雲になっている時にだけできるものです。宇宙がまだ若かったころは、巨大なガスの雲というものは普通にありました。だからどんな球状星団も数十億年前に生まれたというわけなんです。
しかし、とても大きなガスの雲が、銀河の合体、つまり2つの銀河がぶつかって1つの銀河になっているところで発見されたのです。この写真に写っているガス雲の中に見えるかたまりは、「爆竹(ばくちく)」とよばれていますが、これがその巨大なガスの雲なんです。
この「爆竹」は、今後、たくさんの星からなる新しい球状星団をしっかりとつくりだすのに、十分なように見えます。そこには、私たちの太陽のような星が5000万個もできるだけの、たっぷりの材料があるのです! でも現在は、まだそのガス雲の中に1つも新しい星は生まれていません。それはちょうど宇宙にある卵なんです。そこからもうすぐ星が生まれるのです。
球状星団ができていくところを観察することは、ティラノサウルスが生まれるのを目撃(もくげき)しているのと、ちょっとにています。そんなことは、非常に大昔でなければできません。それを今、この瞬間(しゅんかん)に見るということで、天文学者たちは、ずっとずっと大昔の宇宙にどんなことがおきたのか、たくさんのことがわかることでしょう。
アンドロメダ銀河は、約3億年間もの長い間、ず~っと衝突(しょうとつ)しているのです!