地球と同じ量のものを、たった数ミリメートルの大きさまで押しつぶすと、ブラックホールができあがります。
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わく星は恒星(こうせい)のまわりで生まれて回り続けることが、ずっと前からわかっていました。例えば太陽系のわく星は全て、恒星である太陽のまわりで生まれました。しかし、天文学者は、わく星は思ったよりずっとじょうぶで、宇宙でいちばん厳しいかん境でも生まれたかもしれない手がかりを見つけたのです。
恒星が生まれる時、そのまわりに残ったガスとちりで円ばんができます。土星の「輪」のような感じです。円ばんの中では、小さな岩石のちりができることがあります。このちりのつぶがぶつかりあってくっついて、どんどん大きくなっていきます。こうやってわく星ができるのです。
新しい研究では、このちりやガスなど円ばんの材料が、大きなブラックホールのまわりでも見つかりそうなことがわかりました。ブラックホールはどれも遠くにありますが、ものすごい量の物質が極めて小さいところにつまっている天体です。ブラックホールに近づきすぎた物は何でも、とても強い力で引っぱられて、にげることができません。
そんな厳しいかん境のもとでできるわく星は、きっと私たちの地球よりずっと大きいはずです。少なくとも10倍以上大きいでしょう。
今日の技術と科学では、ブラックホールのまわりに本当にわく星があったとしても、見つけることができません。しかし天文学者は、きっと近い将来発見できると期待しています。
画像提供:鹿児島大学
地球と同じ量のものを、たった数ミリメートルの大きさまで押しつぶすと、ブラックホールができあがります。
この記事は、日本の国立天文台からの報道発表によっています。