天の川銀河の中心にあるいて座A *[いてざエー・スター]という超大質量ブラックホールは、太陽の約450万倍の質量を持っています。
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小さな銀河に見つかったブラックホールが中心にいるとは限らないよ。どうしてかな?
かくれんぼは楽しい遊びですが、銀河の中心にいるはずの見えないブラックホールが、かくれんぼをして遊んでいるところを想像してください。
天文学者たちは、ふつうの銀河よりはるかに小さな銀河(矮小[わいしょう]銀河といいます)でブラックホールを探しているときに、まさにかくれんぼあそびをしているかのようなブラックホールを見つけました。これらの銀河は、私たちの天の川銀河のように数千億個ではなく、ほんの数十億個の星でできています。
天の川銀河のような大きな銀河は、中心にブラックホールを持っていることが知られています。でも、私たちの天の川銀河よりも100分の一以下の小さい銀河で新たに発見された13個のブラックホールの場合はあてはまりません。天文学者たちは、これらのブラックホールが矮小銀河の中心にいなくて、その銀河の中をウロウロしているものがいるのを見つけたのです。
どうしてこんな事が起きるのでしょう?その理由は、この銀河が若かったころ、ほかの銀河と合体し、その銀河の中心にあったブラックホールが合体後の銀河の中心に、まだおさまらずにうろうろしているのではないかと考えています。
画像提供:Sophia Dagnello、NRAO / AUI / NSF
天の川銀河の中心にあるいて座A *[いてざエー・スター]という超大質量ブラックホールは、太陽の約450万倍の質量を持っています。