天文学者は、現在、4100個以上の系外惑星を発見しています。それらは、うまく工夫した観測の方法、たとえば、周りを回る惑星のせいで起こる“真ん中の星のゆれの観測”をしたり、いくつかの天体を使って光を集めて発見しているのです。
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夏の間、私たちは天気が暑すぎるなんて、ときどき文句を言ったりしますね。でも毎日の気温が、金属がとけるぐらいに暑い惑星(わくせい)に住んでいるとしたらどうでしょう?
ヨーロッパ南天天文台のVLT(超大型望遠鏡)が、ひどい“熱さ”の系外惑星を発見しました。その惑星の気温は2400℃以上になることもあります。クッキーを焼いているオーブンの中にいるより、13倍も熱いのです。
この不思議な世界は WASP-76bという 地球から640光年先にある天体です。
この焼けつくような気温になると、惑星の日中に金属は簡単に気体になってしまいます。そして、強風が鉄の蒸気を昼の側よりも温度の低い夜の側に運び、その鉄の蒸気は冷えて鉄のつゆになります。この惑星はとても熱いので分子は原子に分かれていて、鉄のような金属は蒸発して大気になっています。このはげしい世界は非常に大きな気温の変動もあり、そのことがとても強い風の原因になっているのです。
こんな惑星に行くのはごめんですね。
画像提供: ESO, M. Kornmesser
天文学者は、現在、4100個以上の系外惑星を発見しています。それらは、うまく工夫した観測の方法、たとえば、周りを回る惑星のせいで起こる“真ん中の星のゆれの観測”をしたり、いくつかの天体を使って光を集めて発見しているのです。