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超大質量星(とっても表面が熱くてものすごく明るい星)のお話です
天文学者たちがすばらしい星を見つけました。それは太陽よりも150倍も重く、明るさは信じられないくらい明るくて太陽の300万倍なのです! この星は巨大なガスとチリの雲、タランチュラ星雲の中で見つかりました。そのすばらしいすがたが、この新しい写真に写っています。
天文学者たちが初めてこの星を見つけたとき、だれもこの星が特別な星だとは気づきませんでした。この星からくるほとんどの光は、まわりをとりまいているチリにさえぎられて地球までとどかなかったからです。スーバースターとしての特徴(とくちょう)はかくされていたのです。
しかし、天文学者のあるチームは、VLTという地上の強力な望遠鏡を使って、この星をくわしく観察しました。するとこの星は、宇宙で最も明るい星の一つといえるものだったのです。
今までは、スーバースターというとたくさんの星の集まった星団というところの真ん中にあるものが観察されてきました。しかし今回の新しいスーバースターは、ほかの星がまわりになにもない、いわば一人で宇宙に住んでいるものとして発見されました。もちろんこの星も、かつてまわりの星からけ飛ばされるまでは、たくさんの星とともにあったというふうにも考えられます。
スーバースターがひとりぼっちだったか星団の中にあったのか、どちらにしてもこのようなこどくなスーパースターは、「とってもみりょくてき」と今回の発見チームの一人でもあるイギリスのアーマー天文台のジョリック・ビンクさんは話しています。