この写真は非常に大きいので、ふつうの写真の品質で印刷された場合、それはたて7メートル、横9メートルに引きのばされます。ちょっと大きすぎて正しくは表示されませんが、ESOのウェブサイトにある画像をパソコンのズーム機能を使って見るのが最も良い方法です。
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私たちの銀河の中心のこの新しい写真をとった天体専用カメラは、ふだん使っているデジタルカメラをまるでオモチャのカメラのように見せてしまいます。
新しいカメラを買おうとお店に行くとして、そのカメラが「何メガピクセル」なのかという話が必ず出るでしょう。この数値が、写真の品質を判断するのに使われます。デジタルカメラでは、およそ10メガピクセルの写真を写すのがふつうです。でも、望遠鏡に取り付けられた特別なカメラは、とんでもない数の9000メガピクセルというもので、信じられないほどの精巧(せいこう)な写真を写すことができます
そしてショッキングな数はこれで終わりません。この超(ちょう)高品質の写真から、天文学者は約1億7,300万個の天体を読みとることができ、そのうち約8400万個がすでに星として確認されています。これは天の川銀河の中心の写真の中で、天文学者がこれまでに発見してきた星の数より10倍も多いのです。
天文学者のダンテ・ミニティ氏は、「新しいデータがあれば、すべての星のスナップショットが得られるので、私たちは天の川のこの部分ですべての星の全数調査を行うことができます。天文学者たちはすでに、この写真を研究することで興味深い発見をしています。かれらは、「あわい赤色矮星(わいせい)」という特定の種類の星が多数存在することを発見しました。これは惑星(わくせい)探査チームにとってはすてきなニュースです。あわい赤色矮星が遠くの惑星を探すための特に良い目標になります。
この写真は非常に大きいので、ふつうの写真の品質で印刷された場合、それはたて7メートル、横9メートルに引きのばされます。ちょっと大きすぎて正しくは表示されませんが、ESOのウェブサイトにある画像をパソコンのズーム機能を使って見るのが最も良い方法です。