暗い空だと星が明るく見えるんです
2012年12月6日
ほとんどのものは、光がないと見えません。でも、夜空を見あげると、実際に光は私たちの視界をさまたげます。街灯や車のヘッドライトは、星や惑星、私たちのいる銀河である天の川を見えなくしています。本当なら肉眼で約2,500個の星を見ることができるはずなのですが、大都会に住んでいる人は、ふだんの夜だと10個以下の星しか見えません。
この素晴らしい宇宙をとらえた写真は、かがやく星団とイータカリーナ星雲の色とりどりのガスのうず巻きを見せてくれています。光の帯である天の川のまん中にあるガスや塵(ちり)、そして星々の巨大な広がりです。もし、あなたが南半球に住んでいるなら、望遠鏡を使わなくても夜空でこの巨大な天体を見ることができます。しかし、宇宙の他の素晴らしい天体と同じように、イータカリーナ星雲は光害のために都会では見えなくなっています
幸いなことに、天文学者たちは、数十億キロメートルの遠〜いところを拡大して見たこのような写真をとるために、たいへん強力な望遠鏡を作りました。この写真は、南米チリの広大な砂漠(さばく)の真ん中にある大きな望遠鏡から撮影(さつえい)されたもので、街灯の光がほんのわずかです。イータカリーナ星雲の美しい細部、かがやくガスの雲を分ける塵の暗い柱、かがやく若い星の集まりが写っています。
知っ得ダネ
2012年、世界各地の数千の都市が、私たちの惑星の環境(かんきょう)を守り、保護するために、すべての照明を1時間消灯しました。国際宇宙ステーションの宇宙飛行士も参加しました。夜空を暗くし、星が明るく見えるように、「Dark Skies Awareness (GSA)」のウェブサイト(英文)を見てください。
This Space Scoop is based on a Press Release from
ESO
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