エビ星雲は、人の目の感じ方では地味にしか見えません。ですからこの写真は、人目をすごく引きつけるようにするために、天体望遠鏡で集めた光を強めて作りました。
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この写真はエビ星雲です。たくさんの青い星々が、美しいガスの漂う中いっぱいに光っていますね。海の中でエビが泳いでいる色みたいに、ちょっと見えます。でも、いったいどの星がこの星雲の中にある星で、どの星が星雲の手前にあり、どれが後ろにあるとわかるのでしょう。天体までの距離を測ることは、とっても難しいことです。ラッキーなことに、天文学者たちって、とっても賢い集団なんです。そして彼らは今までにたくさんの測定方法をみつけています。その結果、この写真の中のほとんどの明るく輝く青い星たちは1つの星団に属していて、この星雲よりももっと私たちに近いところに広がっていることがわかっています。
ひとたび天体までの距離がわかると、その天体の大きさを調べることはけっこう簡単です。このエビ星雲は、とっても大きくて、そのはじっこからはじっこまで、光がとどくのに250年かかります。光は宇宙のどんなモノよりも速いスピードで伝わるのにです。この星雲は、満月の大きさの4倍も大きく夜空に広がっています。
でも、その巨大なサイズにもかかわらず、人々はあまりこの天体に注目していません。それは単に、このエビ星雲がとても暗いからです。この星雲の光のもとは、近くにある星々からくる光です。近くの星団は紫外線を出していて、それは人の目には見えません。とても強力な紫外線が、エビ星雲を輝かせているもとなのです。
エビ星雲は、人の目の感じ方では地味にしか見えません。ですからこの写真は、人目をすごく引きつけるようにするために、天体望遠鏡で集めた光を強めて作りました。