太陽の周りを数十億のすい星が回っていると考えられています。すい星が太陽に近づくと熱くなり、ふき出したチリやガスが、ぼーっと光る頭(「コマ」といいます)を取り巻きます。コマは、ほとんどのわく星よりも大きくなります。
This website was produced by funding from the European Community's Horizon 2020 Programme under grant agreement n° 821832
「太陽系外からのお客さん」と聞くと、ふつう高速の宇宙船に乗ったエイリアンを思いうかべますよね。最近、二度も太陽系外からのお客さんがやって来たと知ると、びっくりしませんか。残念ながら、やってきたのはエイリアンの宇宙船ではなく、すい星(ほうき星)なのですが。
すい星は氷にちりや砂つぶがまざった天体で、「よごれた雪だるま」とよばれることもあります。ほとんどは太陽系内の、太陽から遠くはなれた寒いところからやってきて、わく星のように太陽の周りを回っています。しかし、中にはどこからやって来たのかわからない、なぞめいたものもあります。
日本の天文学者は、太陽系を出たきりもどって来ない二つのすい星がたどった道のりを調べました。そして、これらは太陽系の中からではなく、ずっと遠いところからやって来た可能性が高いことがわかりました。
もし、本当にそうだとしたら、これらのすい星は、宇宙空間を旅しているとちゅうで、たまたま太陽系を通過したことになります。
このような太陽系外の遠いところからやって来る小わく星やすい星を、私たちが発見し、研究し始めてから、たった数年しかたっていません。
これらのすい星が、次に立ちよるのはどこでしょうね?
画像提供:国立天文台
太陽の周りを数十億のすい星が回っていると考えられています。すい星が太陽に近づくと熱くなり、ふき出したチリやガスが、ぼーっと光る頭(「コマ」といいます)を取り巻きます。コマは、ほとんどのわく星よりも大きくなります。
この記事は、日本の国立天文台からの報道発表によっています。