私たちの太陽もいつかはベテルギウスのように、赤色でとても大きな星になります。といっても、今から50億年の間には起こりませんよ!
夜空の明るい星が一つ、少しおかしな行動を始めたので天文学者が注目しています。 天文学者は、オリオン座のベテルギウスの光が暗くなるのをとらえました。星の明るい光が減っていくだけでなく、その形も変わりつつあります。
ベテルギウスはむかしはごく普通の星で、今ほど大きくはありませんでした。 しかし、ベテルギウスが年を取り、燃やすために水素燃料を使い果たすにつれて、大きくなり、色は赤くなり、赤色巨星(せきしょくきょせい)に変わりました。わたしたちの太陽系の太陽をこの恒星におきかえると、木星まで届くほど大きいんです!
ベテルギウスは天体観測ファンにとって夜空の目印でしたが、去年2019年の末頃から光が暗くなりはじめました。(わずか1ヶ月で星がどのように暗くなったかをここで見ることができます)。ベテルギウスは現在、いつもの明るさの約36%であり、肉眼でもわかる明らかな変化です。
多くの天文学愛好家は、これはベテルギウスが爆発(ばくはつ)しようとしている前ぶれなのかも、とワクワクしました。すべての赤色超巨星と同じように、ベテルギウスはいつか超新星(ちょうしんせい)として爆発を起こして最期(さいご)をむかえるでしょう。これらの爆発は、宇宙でもっとも強力なできごとの一つで、銀河全体の明るさと同じくらい明るいのです!
けれども、天文学者は今回の出来事はそうではないと考えています。ベテルギウスの きみょうなようすのこれらの新しい画像を調べたチームは、この星のなにかの活動が非常に活発になりその結果、星の表面の温度が下がって見えるせいだと説明しています。 天文学愛好家たちと科学者たちはどちらも同じように、この今までにない光の明るさの減少についてもっと知りたいと興奮しています。
写真提供: ESO/M.モンタージェ他
私たちの太陽もいつかはベテルギウスのように、赤色でとても大きな星になります。といっても、今から50億年の間には起こりませんよ!
この記事は、ESOからの報道発表によります。