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宇宙にはきれいに整った形の銀河がたくさんあります。しかし、この新しい写真に写っている変なS字形の銀河は、まるでスプレーを使って落書きしたようにきたないですねぇ!
どのようにしてうず巻き銀河が、こんな変な形になったのでしょう? 天文学者たちは、ずっと昔、別の銀河がうず巻きのうでを変に引っぱって、一方のうでをもう片方のうでより長くしたのだと考えています。長いほうのうでは、お肉(ミート)をひっかけるために使われるフック(かぎ針)のように見えるので、天文学者たちはこの銀河におもしろいあだ名をつけました。ミートフック・ギャラクシーです。
この写真は、美しくかがやく星たちがいくつも銀河のまわりに散らばっていて、すごく目をひきますね。でもこれらの星は、ミートーフック・ギャラクシーの一部ではないのです。それらの星々はただ写真に写っているというだけの話です。宇宙に目を向けるとき、私たちは何にもじゃまされずに遠くの物を見ることはできません。私たちは非常に多数の星と共に天の川とよばれている銀河の中に住んでいます。ですから、天の川銀河の外にある遠くの天体を見ようとするときには、近くの星のいくつかがちょうどじゃまになって見えてしまうのです!
この新しい写真は、口径が2メートル以上ある望遠鏡を使って、最近地上から撮影されたものです。この望遠鏡は南米のチリという国の都会の灯りから遠くはなれた砂漠(さばく)にあります。