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星というものは、宇宙にある雲、つまりガスやチリの大きなかたまりの中で生まれます。生まれたての星はとても熱く、まわりの雲の中のガスを明るく輝(かがや)かせます。ですから私たちはこれらの雲を望遠鏡で見ることができます。
このおどろくべき新しい写真は、私たちの銀河(天の川銀河)にある雲のほんの一部を見たものです。この雲の中で星が生まれています。写真には雲の中に明るい弓なりの形が見えますね。でもどうしてこんな形ができたのでしょうか。生まれた星が年をとっていったら何がおこるかを考えると、答えがありそうです。
雲の中で生まれた星のいくつかは異常(いじょう)に重く、私たちに一番近い恒星(こうせい)である太陽よりもずっと重いのです。これらの重い星は大食いで、軽い星とくらべたらはるかに短い時間で輝きのもととなる燃料を、どんどん使いはたします。そして燃料がすべてなくなると、これらの星は、超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)という爆発をおこします。これが宇宙最大の花火ショーになります!
天文学者たちは、超新星爆発によってこの写真のきみょうな弓なりの形ができたのかもしれないと考えています。たぶんそれが謎への答でしょう。そして結果として私たちにすばらしい宇宙の花火をもたらしてくれています!