現在、惑星の約半分が連星系の星に生まれていると思われています!
この宇宙の特ダネは、ESOからのプレス・リリースに基づきます。
私たちは、宇宙人の生活がどんなふうかほとんど知りません。でも、たいていの人たちは多分、私たちが住んでいるのと同じような惑星を必要とするだろうと思っています。それは、ほどよい暖かさと水であふれた海をもつ惑星です。こんな惑星を探すには、まずは私たちの太陽のような星のまわりを探すことです。
太陽のような星の半分は、兄弟星として生まれます。2つの星が一緒に生まれると、おたがいのまわりを回ります。そして、私たちが連星系(れんせいけい)といっている星のつながりをつくります。太陽のような星の探査を続けていくと、連星系の星ぼしの観測がどんどん重要になっていきます。
天文学者は探索の間、たくさんの巨大な惑星が連星系で生まれているのを発見しました。これらの惑星のほとんどは、連星系をつくっている両方の星の周りをくるくると回っています。惑星が片方の星のまわりを回っている状態で発見されるのは、ふたつの星がお互いからずいぶん離れた時になります。
しかし、ごく最近の観測結果から、惑星の材料となる小さな雲が、ある連星系の片方の星のまわりにあることが発見されました。また、連星系を取り囲むような大きな雲も見つかりました。ふつう、星はこのような小さな雲を一瞬にして飲みつくすのですが、今回のケースでは、この雲が生き残る方法を見つけました。この方法によって、この雲が惑星になる可能性はぐっと向上します。
この小さな雲が生き残る方法とは、星を作る材料をより大きな雲から絶えず補充することです。現在、木星くらいの惑星を作るのに十分な材料を持っています。木星はわたしたちの太陽系で最も大きな惑星で、地球より300倍以上も巨大です。
Kenichiro Takashiba / Friend of Nishi-Harima Astronomical Observatory